粛々と受け入れるエッセンシャル思考

2023年になりました。あけましておめでとうございます。

年始はおせちをいただいいたり、初詣や新年会など正月らしいイベントがちょこちょこありつつ、気になってた映画を見に行ったりしてリフレッシュできました。あと積ん読を少しでも解消しようと思いKindle片手にゆっくりする時間もありました。

そんな年末に読んだ本の一冊が「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」で、この本を読んだ感想を少し書きます。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする | グレッグ マキューン, 高橋 璃子 |本 | 通販 | Amazon

この記事について話したPodcastのエピソードはこちら↓です!

2023/01/05現在、Amazonのレビューが5,500近くついていたり(しかも☆が4.5)、複数の同僚からもおすすめされた本だったので「きっと良い本に違いない」と思いつつ買って読んでいなかった。。

エッセンシャル思考のコンセプトなどは他のブログでもまとまっているに決まっているので割愛します。以下が印象深い3つの引用と所感です。

1. 諦めるという選択肢の存在を粛々と受け入れる

「4つ口のガスコンロを想像して」と彼女は言う。「ひとつめのコンロは、あなたの家族。2つめは友人。3つめは健康で、4つめは仕事。成功するためには、そのうちのひとつの火を消さなくてはいけない。そしてもっと成功するには、思い切って2つ消すことが必要なの」もちろん、これは単なるジョークだ。エッセンシャル思考は、成功するために家族や健康を犠牲にするやり方ではない。だが、この問いが真実をついていることも事実だ。家族、友人、健康、仕事。それらの利害が衝突したとき、私たちはこう問わなくてはならない。「自分はどの問題を引き受けるのか?」

グレッグ・マキューン. エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする (Japanese Edition) (pp. 74-75). Kindle Edition. 

自分のキャパシティについて考えました。例えば、なにか新しい習慣を始めようとするとき、「毎日ランニングする」とか、ついついそのまま生活に新たな習慣を付け足してしまう事があります。「頭の中の生活のキャパ」では無駄を省いて新しい習慣のための時間を確保できます。新しい習慣を始めて一日目、二日目も上手くいくことがあります。しかし、一週間後には「無駄な時間を有効活用しただけなのになぜか疲れてる。辛いな」という状態によくなります。

生活のキャパはその人ごとにある程度決まっていて、僕の場合は既にパツパツ気味に感じています。そこからなにかを引かずに足そうとするのは無茶、という至極当然な事に気が付きました。でも、この当たり前のことが頭から抜け落ちていたなと。

みなさんもなにかの新たな習慣始めるとき、仕事でタスクを引き受けるとき、急遽家の用事ができたとき、「努力」や「残業」「やる気」でなんとかしようとしたことがありませんか?僕はありありです。

タスクを引き受ける時は、「自分ならできるか(あるいは自分ならすぐできるか)」とか「頑張ればできそうか」と考えるだけでなく、「引き受けるために、手元のやることで捨てられるものはあるか?」と考えるのが大事なんだと思います。

なのでこのトレードオフな考え方は何かを諦める辛さがあります。手にするものが大きければそのための代償もそれなりに大きいんだと思います。「どうしても失うのが嫌だ!」と両立させようとして失敗するより、勇気を持って手放し新たなものににより一層力を注ぐほうがきっとうまくいきます。

2. オーバーワークは容易いという事実を粛々と受け入れる

働きすぎることはあまりにも簡単だという事実だった。活動的で向上心あふれる人にとって、自分を酷使するのは苦痛でも何でもない。本当に難しいのは、働きすぎないように制御することだ。彼は自分と同じようなハードワーカーたちに、こう語りかける。「自分の能力に自信があるなら、ひとつ大きな難題に挑戦してみてください。目の前のチャンスをきっぱりと断り、昼寝をするんです」

グレッグ・マキューン. エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする (Japanese Edition) (p. 112). Kindle Edition. 

なにかタスクを安請け合いしてしまったときに何を犠牲にしていたかを考えると睡眠時間であり健康でした。仕事が好きなせいで業務時間外にも学習やタスク関連の調査をする事があります。必要に応じてそれが深夜や早朝などに及ぶこともあり、(楽しいにも関わらず)意図せずストレスが溜まり、身体は少しずつ疲れて行きました。週末に発散されればまだ良いんですが、僕の場合は案件の切れ目や長期休暇など一区切りしたタイミングで体調をよく崩していました。これは即ちいつもの週末だと気が抜けてないという事だなと。

ガスコンロの話に少し戻りますが、僕は「健康」「家族」の火は消したくありません。(「仕事」も消したくない) 健康はすべての要素の根幹部分になるので最優先です。仕事のために害して良い健康なんてない!断るべきものは断り、自分のキャパを超えず業務時間内にすべてをきっちり終わらせる人を目指しましょう。

ちなみにリモートワークなのでほぼ毎日昼寝はしてます。先日昼寝がマジ寝になって昼会の参加を怠りました。本当にすみませんでした。体調管理ちゃんとします。。。早寝早起き頑張るを目標にします。。。

3. 目標を立てる事の難しさを粛々と受け入れる

ニューオリンズの下9地区に住む世帯のために、低価格で環境にやさしく、災害に強い家を150戸建設する」

グレッグ・マキューン. エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする (Japanese Edition) (p. 151). Kindle Edition. 

これはブラッド・ピットが設立した財団の掲げていた目標です。ハリケーンカトリーナに襲われたニューオリンズの復興のため政府が動いていましたが、その復興の遅さに苛立ったブラッド・ピットが財団を設立したと言われています。

目標がとても具体的で、その目標を達成するための方法も考えやすい。「低価格か?」「環境にやさしいか?」「災害に強いか?」「下9地区に150戸作成するための予算は?スケジュールは?」と検討・確認すべきことも分かりやすい。良い目標だなぁと惚れ惚れしました。ブラッド・ピットは格好いいです。

大きな問題に対して、漠然とした大きな目標を掲げるとゴールと現在地の距離が見定められず前進しているのかわからない事があります。またゴールのために「何をすべきか?」が見えてこなかったり、「本当にいますべきことか」「そもそも必要なことか」も見えづらくなります。一緒に働くひととのビジョン共有も難しいでしょう。

なので「早寝早起き頑張る♪」の様な目標よりもう少しリアルさを足してあげたほうが良くなりそうです。「21時までにお風呂から上がり、21~22時にはベッドインして7.5hの睡眠時間を確保する」を目標にします。自分でいつまでに何をすべきかが前より見えやすく、家族にもそう伝えれば忘れていた時に声をかけてもらえるかもしれません。

ほかに書いていたこと&まとめ

ほかにもタスクの断り方、明確な優先順位をつけること、マインドフルネス、理想のイメージを作るなど様々な話題に触れられる一冊でした。

自己啓発本は最近全然読んでいなかったのですが、久々に読むと最近の働き方や暮らし方を見つめ直せて良いなぁとしみじみしました。数年に一冊くらいオススメを読んでみると収穫がありそうです。

兎にも角にも2023は体調を慮って、残業をせずにパフォーマンスを保てる様に目標を立てて過ごしていきます!